【10】ファッション×EC(売り方・IT活用など)

「ファッション×EC(売り方やIT活用など)」を説明します。

 「ファッションECの種類」では、

https://fashion-business.theblog.me/posts/3128619


オンラインブランド型ファッションECと

オフラインブランド型ファッションECと

の間に色々な違いがあることを説明しましたが、


オンラインブランド・オフラインブランド型を問わず、

まず、スマートフォン対策は必須になります。


30代・40代は、PC経由の購入も見られますが、

現在、ファッション商品の購入に関しては、

スマートフォン(WEB+アプリ)経由が

70~90%になっているためです。


以下、まず、

オンラインブランド型のEでの売り方について説明します。


オンラインブランド型ファッションECでは、

リアル店舗がないため、

リアル店舗での現物確認・試着のみならず、

販売スタッフによる接客やコーディネート提案(複数買い)が行えません。


そのため、原則、お手頃な販売価格に設定する必要があります。

常時激安販売を行うのではなく、

タイムセールの活用や、

「今日のお買い得品はこちら!」 「今だけ20%OFF!」など、

商品ページタイトルやメールマガジン、

アプリプッシュメッセージなどで、

キャッチコピーを工夫することも重要です。


試着・現物確認が行えないデメリットをカバーする

商品のサイズ詳細や、画像モデルの身長の公開などが重要になりますが、

サイズ問題・在庫で悩まないように、

極力、フリーサイズ展開にする戦略もあります。

 

また、画像でしか購入喚起できないため、

商品だけの画像ではなく、

コストはかかりますが、

モデルを利用した商品画像、

街頭での着用画像なども重要です。

https://hajimeteweb.jp/column/ec/vol8.php

 
色々なファッションECの商品ページを見る必要がありますが、
DHOLIC(ディーホリック)が最も参考になると思います。

 

次に、
オフラインブランド型のEでの売り方について説明します。

 

オフラインブランド型ファッションECの場合、
リアル店舗も意識した戦略が重要になってきます。
 
例えば、EC限定アイテムを用意・販売したり、
 
オンワード樫山
 
新商品販売を、リアル店舗より先行販売を行ったり、
(予約・受注販売含め)、

 

最低でも、リアル店舗での新商品発売日を合わせることが重要になります。

 

また、自社ECの場合、
各商品ページに
リアル店舗での各店の商品在庫も表示させ、
試着や現物確認を行いたいお客様を
リアル店舗に誘導させることや、

 

リアル店舗のポイントシステムと、
自社ECのポイントサービスを連携させ、
買い回りを高めることも重要になります。
 
文章で伝えても、
具体的にイメージが湧かないと思いますので、
有力ファッションブランドECをチェックし、

どのような販売戦略を展開しているのか分析すれば、

具体的なイメージが掴めると思います。

 

自社ECは、集客にコストと時間がかかるため、
初期は、有力なファッション系ECモール


ZOZOTOWN (ゾゾタウン)


SHOP LIST (ショップリスト)

https://shop-list.com/


MAGASEEK (マガシーク)


FASHION WALKER (ファッション ウォーカー)

http://fashionwalker.com/


などから見ることをお勧めします。

 
ただ、ECモールの場合、
見え方や導線などが変更できず、

原則、(高い)広告費を支払えば、

モール内の一等地(大勢のモール会員が目にする場所)に露出してくれますが、
他力本願になり、支出可能な広告費に左右されるため、
有力アパレルの自社EC分析をお勧めします。


URBAN RESERCH (アーバン リサーチ)


nano・universe (ナノ・ユニバース)

http://store.nanouniverse.jp/jp/


Style Cruise (スタイル クルーズ)


[ . st ] (ドットエスティ)


ANAP (アナップ)


Rady (レディ)


RUNWAY channel (ランウェイチャンネル)


DHOLIC (ディーホリック)

http://www.dholic.co.jp/


titivate (ティティベイト)


神戸レタス


GRL (グレイル)


Re:EDIT (リエディ)


STYLE DELI (スタイルデリ)

https://www.style-deli.com/


fifth (フィフス)

http://5-fifth.com/


e-zakkamania stores (イーザッカマニア ストアーズ)

 

ブランドテイストが違う、商品価格が違う、
このような視点で見ないで下さい。
 
ECの見せ方、
商品ページの作り方・見せ方、

メルマガ・各SNS

(内容、配信曜日・時間帯・回数など)などを分析し、

EC戦略に役立てることが大事です。

 
また、他社のEC事例・取組内容を知ることも大事です。


URBAN RESERCH (アーバン リサーチ)


nano・universe (ナノ・ユニバース)

https://eczine.jp/article/detail/5437

http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2018/01/ec-40.html


BAYCREW'S STORE (ベイクルーズストア)

https://baycrews.jp/

http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2017/11/post-3029.html


BEAMS (ビームス)

https://markezine.jp/article/detail/26014

http://www.yamatosolutions.com/case/16/



SHEL'TTER (シェルター)

https://www.kdl.co.jp/works/web/improvement/sheltter.html

https://www.kdl.co.jp/works/atdd/sui-sei/azulbymoussy.html


Ailand (アイランド)


COX ONLINE (コックスオンライン)


Ray Cassin (レイカズン)


DHOLIC (ディーホリック)


fifth (フィフス)


WEGO(ウィゴー)

https://gocart.jp/wego/

https://www.kdl.co.jp/works/atdd/sui-sei/gocart.html


STRIPE CLUB (ストライプクラブ)

https://stripe-club.com/

https://www.kdl.co.jp/works/atdd/sui-sei/stripe-club.html


LIPSERVICE(リップサービス)

https://gaiax-socialmedialab.jp/post-12032/

https://gaiax-socialmedialab.jp/post-12787/

https://blog.mil.movie/jp_case/296.html


MAGASEEK (マガシーク)

http://www.magaseek.com/


SELECT SQUARE (セレクトスクエア)

https://www.selectsquare.com

https://eczine.jp/article/detail/3246


以下は、
ファッションECに関係する項目について説明していきます。

 

<アプリ>
アプリには色々なメリットがあります。
http://eczine.jp/article/detail/4322

セレクトショップブランドのアプリにフォーカスした分析事例
http://echack.hatenablog.com/entry/2015/03/05/200647
 
アプリには、プッシュメッセージ配信という大きな武器があるため、
アプリのインストール数が増えてくれば、
有力ブランドのアプリのプッシュメッセージの
タイトル・内容を調査・分析することをお勧めします。

 

アプリがない場合、
アプリ開発からスタートしなければなりません。

ファッション系の取引先のあるアプリ開発会社に連絡し、

開発・利用費用や機能など比較すれば良いと思います。


「ヤプリ」

 

ECには、様々なツールがあります。

https://www.ebisumart.com/blog/tool/


<WEB接客ツール>

https://ecnomikata.com/column/14862/

https://ecnomikata.com/column/15525/


ファッション系クライアントが多いサービスとして、

 

「Flipdesk (フリップデスク)」

 

「KARTE (カルテ)」


があります。

 

解説サイトも紹介しておきます。


https://eczine.jp/article/detail/4869

https://eczine.jp/article/detail/4936

https://eczine.jp/article/detail/5041


 
<分析ツール>
基本的に、大半の機能が無料利用できる
「Google Analytics」で大丈夫だと思います。
 
その他、
サイト訪問者が閲覧したページのどの部分を見ていたかが分かる
User Heat (無料ヒートマップ解析ツール)
 
競合EC分析であれば、
Googleが無料提供している

Ghostery (ゴーステリー)


SimilarWeb(シミラーウェブ)

https://www.similar-web.jp/


などがお勧めです。
 
ECの場合(アプリは除きます。)
HTML言語で構成されており、
各ページのソース表示は誰でも閲覧可能なため、
 
有力・競合ECの各ページ
(TOPページ、商品ページ、カートページ、購入完了ページなど)を
「Ghostery」などのサイト解析ツールを使い、
設置されているタグを解析すれば、
どのような広告(DSP・アドネットワーク・リターゲティングなど。)
を展開しているか、簡単に調査可能です。
 
 
<MA(マーケティングオートメーションツール)>
例えば、お気に入りに入れた商品が、
在庫が少なくなった場合や値下げした場合、
自動的に案内メールを送信するなど、
メールマガジンの自動配信や、
ユーザー特性に合ったメールマガジン配信などが可能です。
 
ファッション系クライアントが利用しているサービスとして
 
アール・エイト
 
WEBCAS(ウェブキャス)
 
Oracle Marketing Cloud(オラクルマーケティングクラウド)
 
salesforce(セールスフォース)
 
AD EBiS(アドエビス)


Customer Rings(カスタマーリングス)

http://www.pa-consul.co.jp/cr/scene/apparel.html


Probance(プロバンス)

http://www.probance.jp/


など、色々ありますが、

提供サービスの柔軟性(他社システムとの汎用性)

使いやすさ(自社社員側で、専門知識や高度な運用スキルが不要)

利用料に見合う結果(売上など)が得られるか、

などの見極めが重要です。

 
 
<AI(人工知能)>
ファッション人工知能「SENSY(センシー)」が有名です。

https://sensy.ai/


活用事例

マーチャンダイジング(需要予測や追加発注)

人工知能SENSY開発会社がTSIやはるやまなど3社と業務提携
 
EC検索最適化
ナノ・ユニバース AIでおすすめ提案

 

ナノ・ユニバースの「nano-bot」

https://store.nanouniverse.jp/feature/nu-chat/

https://markezine.jp/article/detail/27055


「Kastane A.I Girls」 KastaneショップスタッフがA.I(人工知能)となって登場!


<カウンセリング>

チャットサービスの提供や、

メールでの個別回答、

https://www.e-zakkamania.com/fs/ezakkamania/c/onayami/


EC顧客用のリアルスペース開設などが中心です。


zootie styling lab(ズーティースタイリングラボ)

https://www.e-zakkamania.com/fs/ezakkamania/c/stylinglab/


コミュニティサイトの開設事例

[.st]「Q&A Community」

https://www.adastria.co.jp/news/corporate/2014052911/


<SNSを活用したEC誘導>

Instagramに関しては

「ファッションブランド×Instagram」

https://fashion-business.theblog.me/posts/3128631


LINEに関しては

「ファッションブランド×LINE」

 「ファッションブランド×Twitter」

https://fashion-business.theblog.me/posts/3128632


Facebookに関しては、

「ファッションブランド×Facebook」

を参照願います。


フォロワー数が多いブランドの

配信内容、配信頻度、配信日時などを参考にすれば良いと思います。

SNSの場合、オーガニック投稿だけではなく、

広告費を払い、フォロワー以外に露出する選択肢もあります。

数千円の広告費から露出が可能です。


ここからは、WEB広告に関する説明をしていきます。


Instagram広告・Facebook広告


LINE広告

(LINE公式アカウント、LINE@、LINE Ads Platform、LINEショッピング)


Twitter広告


<インフルエンサー広告>

ファッションに強いインフルエンサーを使い、

それぞれのブログやSNSで宣伝・拡散させ、ECに誘導します。


「ゆうこす」さん

https://stripe-club.com/cts/circus.html 

https://stripe-club.com/cts/yukos-collaboration.html

http://www.grail.bz/z/cont/specialfree/yukos/index_sm.aspx

http://fashionwalker.com/s/171024yukos/


ファッションに強いインスタグラマーを利用したい場合、

専門サービス会社も存在します。


3MINUTE (スリーミニッツ)

http://www.3minute-inc.com/



<メディア広告>

ファッションジャンル持つメディアに、
記事広告などを掲載し、ECに誘導します。


MERY (メリー)

http://mery.jp/


4meee (フォーミー)


TRILL (トリル)

http://trilltrill.jp/fashion/


by. S (バイエス)

http://by-s.me/fashion


LAURIER PRESS (ローリエプレス)

https://laurier.press/fashion


curet (キュレット)

http://curet.jp/articles/fashion

などがあります。
 

 

<アフィリエイト広告>

簡単に言えば、

自社以外のブログやメディアなどで紹介してもらう広告です。


アフィリエイト方式のファッションアプリとして、

iQON (アイコン)がありますが、


基本的に、アフィリエイト広告専門会社(ASP)を利用します。


インタースペース(アクセストレード)


リンクシェア(楽天 子会社)


バリューコマース(Yahoo JAPAN 子会社)


アドウェイズ(Smart-C・JANeT)


ファンコミュニケーションズ(A8.net)


などがあり、上記ASPを通じ、

LINE(ショッピング)


クレジットカード会社系メディア


航空会社系メディア


ポイントメディア


などに広告出稿・提携を行います。


<リスティング(キーワード)広告>

「デート 服」「モテ服」とか、競合ブランド名を

GoogleやYahoo! JAPANで検索した際、

ページ上部に、自社の広告文を表示させ、

EC誘導させる手法です。


ECマニュアル本やECコンサルタントの話には、

リスティング広告(やアフィリエイト広告)などから
始めましょうと紹介されていますが、
ファッション商品に限定すれば、
最優先で対応すべき広告ではないと思います。


ファッション商品の場合、

化粧品や電化製品などと異なり、
商品名や品番で検索されることが少ないためです。

自社ブランド名やショップ名が関係する用語程度です。


また、ファッション用語やファッションブランド名の場合、

AmazonやZOZOTOWNなどのモールECが
毎月、莫大な広告費を払い、
検索結果の上位掲載を押さえているため、
上回る掲載は、ほぼ不可能なためです。


参考になる解説サイトも紹介しておきます。


<SEO>

基本的には、お金のかからない集客手法ですが、

SEO対策を得意・専門とする企業に依頼する場合、

費用がかかり、一種の広告とも言えます。


ただ、ファッション商品に限定した場合、
商品名や品番で検索されることが多くなく、
商品ページの販売期間も短いため、
対応を強化する重要性は低いと考えています。


また、オーガニック(自然)検索の上位表示は、

リスティング広告の検索結果同様、
Amazon・ZOZOTOWN・カタログ通販などが
表示されることが多いため、勝つのは困難です。


参考になる解説サイトを紹介しておきます。


<メールマガジン広告>

自社で集めたメールアドレスに対し、

メールマガジンを出す広告が基本ですが、


女性会員の多いメディアのメールマガジン配信を利用し、

有料でメールマガジン広告を配信し、EC誘導させる手法もあります。

個人情報保護法上、

メールアドレスを購入することは不可能なため、

メディア側で配信するメールマガジンに、

自社の広告バナー・広告文を掲載します。


プリアドメール(プリクラサービス最大手)

https://media-radar.jp/detail637.html


らくらく連絡網(首都圏最大の学生連絡網サービス)

http://target-koukoku.com/


WEB広告に関する説明は以上です。


最近は、ECだけではなく、

リアル店舗との関係を重視する戦略が注目されています。


<オムニチャネル>

ECとリアル店舗との商品在庫連携


ECとリアル店舗とのサービス(ポイントや会員ランクなどの)連携


アプリやSNSを利用したリアル店舗への来店誘導・促進


販売スタッフのデジタル活用

SNSやブログ(コーディネート画像投稿など)を活用した

ECやリアル店舗での購入促進


店舗支援サービス『STAFF START』をSHIPS全店に導入し売上1.9倍

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000010183.html


『パル』×『STAFF START』で販売員がEC上の数値でランキング化

https://www.ecnomikata.com/ecnews/17080/


STAFF START

http://www.staff-start.com/


リアル店舗でのEC案内・誘導

店頭にない商品・カラー・サイズの購入促進や

販売スタッフのタブレット等の操作説明の教育。


EC顧客用のリアルスペース提供


RUNWAY channel Lab. SHIBUYA(ランウェイチャンネルラボ シブヤ)

https://mdpr.jp/fashion-news/detail/1734417

http://blog.apparel-web.com/theme/consultant/author/kojima/d04ff3c4-8cdb-4bd5-815f-c7bafb3729d3

http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2017/12/ec-39.html

など。


オムニチャネルは、

まだ、各社が試行錯誤している状況ですが、


nano・universe (ナノ・ユニバース)


URBAN RESERCH (アーバン リサーチ)


BAYCREW'S STORE (ベイクルーズストア)

https://baycrews.jp/


など、セレクトショップ系の大手アパレルメーカーが

オムニチャネルの先駆企業です。


最後に、ファッション系ECの

主なサポート会社を紹介します。


株式会社AMS


株式会社ecbeing

https://www.ecbeing.net/


ダイヤモンドヘッド株式会社

http://diamondhead.jp/


株式会社バニッシュ・スタンダード

http://www.v-standard.com/


BBF

http://www.bb-f.jp/


株式会社ブティックスター

http://boutiquestar.jp/

以上です。


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