第7回目は、
「商品の売り先」について説明します。
広告代理店やWEBサービス会社のように、
商品ではなく、広告やサービスを売る場合と、
商品そのものを売る場合、
当然、売り先は異なります。
広告やサービスを売りたい場合、
第4回目 「ファッション企業の見つけ方」
http://ameblo.jp/fashion-business/entry-11666979951.html
を参照願います。
今回は、商品そのものを売りたい場合について説明します。
大きく5つに分類しました。
通常は、どれか単独で販売するのではなく、
複数の方法を絡めて販売します。
(1)卸販売
簡単に言えば、
「商品の売り先」について説明します。
広告代理店やWEBサービス会社のように、
商品ではなく、広告やサービスを売る場合と、
商品そのものを売る場合、
当然、売り先は異なります。
広告やサービスを売りたい場合、
第4回目 「ファッション企業の見つけ方」
http://ameblo.jp/fashion-business/entry-11666979951.html
を参照願います。
今回は、商品そのものを売りたい場合について説明します。
大きく5つに分類しました。
通常は、どれか単独で販売するのではなく、
複数の方法を絡めて販売します。
(1)卸販売
簡単に言えば、
商品は自分で作るものの、
自分では直接、消費者に売らず、
お店を持つ相手に商品を売ることです。
例えば、あるワンピースを、
3千円の生産コストで作ったとします。
そのワンピースを、
自分では直接、消費者に売らず、
お店を持つ相手に商品を売ることです。
例えば、あるワンピースを、
3千円の生産コストで作ったとします。
そのワンピースを、
お店を持っている相手に6千円で売り=卸します。
ワンピースを作った会社(アパレルメーカー)は、
6千円(卸し値)マイナス3千円(生産コスト)で、
3千円の利益になります。
ちなみに、ワンピースを買った(仕入れた)卸し先が、
ワンピースを1万円で消費者に販売すれば
4千円の利益になる計算です。
メリットは、売り場や販売員を用意しなくても、
自社製品を売ることができますが、
ワンピースを作った会社(アパレルメーカー)は、
6千円(卸し値)マイナス3千円(生産コスト)で、
3千円の利益になります。
ちなみに、ワンピースを買った(仕入れた)卸し先が、
ワンピースを1万円で消費者に販売すれば
4千円の利益になる計算です。
メリットは、売り場や販売員を用意しなくても、
自社製品を売ることができますが、
デメリットは、
卸し先に利益を取られてしまうため、
利益が少なくなります。
3千円の生産コストの商品を
自社で1万円で販売できれば、
7千円の利益になるためです。
(2)インターネット(EC)
ECショッピングモール
(ZOZOTOWN、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど)
に出店=販売したり、
ZOZOTOWN
http://zozo.jp/
楽天市場
http://www.rakuten.co.jp/category/ladiesfashion/
Yahoo!ショッピング
http://shopping.yahoo.co.jp/category/13457/2494/list
SHOPLIST (ショップリスト)
http://shop-list.com/
Wowma ! (ワウマ)
https://wowma.jp
楽天市場
http://www.rakuten.co.jp/category/ladiesfashion/
Yahoo!ショッピング
http://shopping.yahoo.co.jp/category/13457/2494/list
SHOPLIST (ショップリスト)
http://shop-list.com/
Wowma ! (ワウマ)
https://wowma.jp
MAGASEEK (マガシーク)
メリットは、モールの大勢の会員にアプローチでき、
また、モールの高い集客力(内部・外部)が使える点になります。
デメリットとして、
会員情報はモール側になるため、
会員の囲い込みが不可能なことや、
各ECモールに手数料を取られる他、
ECモール内で広告を展開する必要があります。
自社ECを開設・運営し、販売する方法もあります。
メリットは、会員情報を自由に使えることや、
ECで自由な見せ方が可能な点になります。
デメリットは、
自力集客になるため、
当初は、会員ゼロ状態からのスタートになります。
集客に広告費がかかります。
そのため、ECの広告手法方法を
(アドネットワーク広告・DSP広告、リターゲティング広告、
SNS・運用型広告、アフィリエイト広告、リスティング広告など。)
多くのことを覚える必要があります。
多くのことを覚える必要があります。
(広告代理店に一任する選択肢もあります。)
また、開設や運営に関し、
モールへの出店より時間やコストがかかります。
詳しく知りたい方は、
第10回目 「ファッション×EC(売り方やIT活用など)」
を参照願います。
(3)百貨店
販売商品だけを提供する場合もありますが、
原則、販売商品の他、
販売員も用意する必要があります。
(4)ファッションビル
販売商品と販売員を用意する必要があります。
(4)ファッションビル
販売商品と販売員を用意する必要があります。
百貨店とファッションビルの取引条件の違いですが、
百貨店の場合、
出店費用はかかりません。
毎月の売り場の賃料もかかりません。
その代わり、商品が売れた場合、
商品代金の数十%を売買手数料として、
徴収されます。
徴収手数料が非常に高いため、
販売員の人件費と、
商品利益(販売価格-生産コストなど)を考慮し、
利益が残るかがポイントになります。
ファッションビルの場合、
出店に対し、まず、保証金が徴収されます。
マンションを借りる際の敷金のようなものです。
有名ファッションビルに出店しようとした場合、
1000万以上の保証金が必要になることもあります。
更に、ショップの内装費もかかります。
オープンまでに巨額のお金が必要になります。
出店後も、毎月、百万~数百万の賃料が請求され続けます。
一定の売上を超えた場合、
出店費用はかかりません。
毎月の売り場の賃料もかかりません。
その代わり、商品が売れた場合、
商品代金の数十%を売買手数料として、
徴収されます。
徴収手数料が非常に高いため、
販売員の人件費と、
商品利益(販売価格-生産コストなど)を考慮し、
利益が残るかがポイントになります。
ファッションビルの場合、
出店に対し、まず、保証金が徴収されます。
マンションを借りる際の敷金のようなものです。
有名ファッションビルに出店しようとした場合、
1000万以上の保証金が必要になることもあります。
更に、ショップの内装費もかかります。
オープンまでに巨額のお金が必要になります。
出店後も、毎月、百万~数百万の賃料が請求され続けます。
一定の売上を超えた場合、
百貨店と同様、
賃料以外に売買手数料も課される契約もありますが、
百貨店のような高率ではありません。
ファッションビルの場合、
初期費用、毎月の固定費用がかかるため、
売れないと店舗運営が非常に厳しくなりますが、
売れるようになれば、
ファッションビルで販売する方が利益が多くなります。
ただ、百貨店で販売する場合、
初期費用、毎月の固定費用がかからないため、
それぞれにメリット、デメリットがあります。
(5)直営店
要するに、自分のお店です。
ブティック、路面店、様々な形態があります。
以上、5つに分類しましたが、
一番苦労するのは
(1)卸販売の売り先開拓のようです。
昔は、タウンページなどの電話帳を使い、
掲載されているブティックを片っ端から訪問したり、
地方都市の商店街を隈なく歩き、
ブティックを見つけ次第、飛び込んだりと、
非効率的な売り込みを行うしか方法がありませんでしたが、
現在はインターネットがあります。
最大限に活用しましょう。
売り込み先を探し出す前に、
テイストが似ているブランドを調べ、
各ブランドのHPのショップリストを確認して下さい。
百貨店のような高率ではありません。
ファッションビルの場合、
初期費用、毎月の固定費用がかかるため、
売れないと店舗運営が非常に厳しくなりますが、
売れるようになれば、
ファッションビルで販売する方が利益が多くなります。
ただ、百貨店で販売する場合、
初期費用、毎月の固定費用がかからないため、
それぞれにメリット、デメリットがあります。
(5)直営店
要するに、自分のお店です。
ブティック、路面店、様々な形態があります。
以上、5つに分類しましたが、
一番苦労するのは
(1)卸販売の売り先開拓のようです。
昔は、タウンページなどの電話帳を使い、
掲載されているブティックを片っ端から訪問したり、
地方都市の商店街を隈なく歩き、
ブティックを見つけ次第、飛び込んだりと、
非効率的な売り込みを行うしか方法がありませんでしたが、
現在はインターネットがあります。
最大限に活用しましょう。
売り込み先を探し出す前に、
テイストが似ているブランドを調べ、
各ブランドのHPのショップリストを確認して下さい。
東京や大阪など、大都市での商品販売は、
ファッションビルや百貨店など、
直営店販売のケースが多く、
卸し先がないことは多いですが、
地方での商品販売の場合、
卸販売を行っているケースが多くあります。
ブランドの中には、
お客様サービスのつもりだと思いますが、
自社商品の全国各地の卸し先を
HPで公開しているブランドがあり、
新規営業先を把握できる可能性があります。
次に、競合ブランドで卸し先が公開されていなくても、
GoogleやYahoo!などで、
お客様サービスのつもりだと思いますが、
自社商品の全国各地の卸し先を
HPで公開しているブランドがあり、
新規営業先を把握できる可能性があります。
次に、競合ブランドで卸し先が公開されていなくても、
GoogleやYahoo!などで、
地名とブランド名で検索すれば、
大概、一定の情報が表示されます。
例)
浜松 競合ブランド名
HITしたお店に、新規営業を行います。
最後に、
この方法も地方に限定されてしまいますが、
大概、一定の情報が表示されます。
例)
浜松 競合ブランド名
HITしたお店に、新規営業を行います。
最後に、
この方法も地方に限定されてしまいますが、
全国各地のイオンモールなど、
(地方のパルコやフォーラスなど、地方都市のファッションビルも含めます)、
地方の商業施設のフロアガイドを確認し、
一つ一つ、ショップ名・会社名を検索し、
新規営業先の開拓を行う方法もあります。
ただ、地方とは言え、
地元の有力な商業施設に出店している小売店は、
全国的には知名度が皆無でも、
その地方では有力小売企業である場合が大半です。
例)
エガミ(東北地方)
http://www.egami-group.co.jp/shop.html
ロン都(上信越地方)
http://www.ron-miyako.co.jp/shop/index.html
そのため、優位性(ブランドの人気度など)がないと、
地方の販売店と言えども、
簡単には取引に応じてもらえないケースがあります。
上記のように、
自力で取引先を開拓するのではなく、
取引希望先を集める方法もあります。
大勢のバイヤーが訪れる
上記のように、
自力で取引先を開拓するのではなく、
取引希望先を集める方法もあります。
大勢のバイヤーが訪れる
ファッション系の合同展示会に、
ブース利用料を支払い、
自社商品の紹介ブースを出展します。
ブース利用料を支払い、
自社商品の紹介ブースを出展します。
ファッションワールド
次に、
商品企画力が必須になりますが、
自社ブランドの売り込みではなく、
商品そのもの
商品そのもの
=デザインを売る形でも構わなければ、
他社のブランド名を利用し、
自社商品を売り込むことも可能です。
少人数経営の会社でも、
商品企画力が優れていれば、
取引条件(卸値や返品条件など)次第で、
取引可能です。
ただし、いくら販売しても、
相手のブランド名で販売され続けることになります。
名(ブランドの認知度拡大)より、
実(利益)を取りたい場合の選択肢です。
自社の得意とするアイテムや、
他社のブランド名を利用し、
自社商品を売り込むことも可能です。
少人数経営の会社でも、
商品企画力が優れていれば、
取引条件(卸値や返品条件など)次第で、
取引可能です。
ただし、いくら販売しても、
相手のブランド名で販売され続けることになります。
名(ブランドの認知度拡大)より、
実(利益)を取りたい場合の選択肢です。
自社の得意とするアイテムや、
テイストと合うファッションブランド(企業)を探し、
営業を行う形になります。
ちなみに、国内のファッションブランドでは、
デザイナーの名前を冠しているような、
ごく一部のファッションブランドを除き、
自社(のデザイナー)だけで商品企画している会社は、
ほとんど存在していません。
消費者から見た場合、
商品のネーム(首の後ろ)タグがそのブランド名のため、
そのブランド(のデザイナー)が企画しているように見えますが、
実際は、商社やデザイン企画会社など、
他社が企画していたり、
混在するケースがほとんどです。
OEM・ODMビジネスと呼ばれています。
OEM・ODMビジネスを行っている有力企業には、
総合商社の繊維部門(子会社含む)、繊維商社、
大手のデザイン企画会社などが含まれます。
総合商社の繊維部門(子会社含む)の例として、
伊藤忠商事(伊藤忠モードパルなど子会社含む)、
三井物産インターファッション
丸紅ファッションプランニング
スミテックスインターナショナル(住友商事)
三菱商事ファッション
などの会社があります。
繊維商社の例として、
豊島
田村駒
モリリン
日鉄住金物産
(エスビープランニング、ファッションネットなど子会社含む)
瀧定大阪
瀧定名古屋
兼松繊維
などの会社があります。
大手のデザイン企画会社の例としては、
ブランチアウト(三井物産系)
http://www.branch-out.jp/
サンラリーグループ
http://www.sunrallygroup.co.jp/
アドベンチャーグループ
http://www.adventure.co.jp/
などの会社があります。
トレンドを正確に把握でき、
しっかりとシーズンごとのアイテム構成を組み立てられ、
売れ筋商品を予想できる
営業を行う形になります。
ちなみに、国内のファッションブランドでは、
デザイナーの名前を冠しているような、
ごく一部のファッションブランドを除き、
自社(のデザイナー)だけで商品企画している会社は、
ほとんど存在していません。
消費者から見た場合、
商品のネーム(首の後ろ)タグがそのブランド名のため、
そのブランド(のデザイナー)が企画しているように見えますが、
実際は、商社やデザイン企画会社など、
他社が企画していたり、
混在するケースがほとんどです。
OEM・ODMビジネスと呼ばれています。
OEM・ODMビジネスを行っている有力企業には、
総合商社の繊維部門(子会社含む)、繊維商社、
大手のデザイン企画会社などが含まれます。
総合商社の繊維部門(子会社含む)の例として、
伊藤忠商事(伊藤忠モードパルなど子会社含む)、
三井物産インターファッション
丸紅ファッションプランニング
スミテックスインターナショナル(住友商事)
三菱商事ファッション
などの会社があります。
繊維商社の例として、
豊島
田村駒
モリリン
日鉄住金物産
(エスビープランニング、ファッションネットなど子会社含む)
瀧定大阪
瀧定名古屋
兼松繊維
などの会社があります。
大手のデザイン企画会社の例としては、
ブランチアウト(三井物産系)
http://www.branch-out.jp/
サンラリーグループ
http://www.sunrallygroup.co.jp/
アドベンチャーグループ
http://www.adventure.co.jp/
などの会社があります。
トレンドを正確に把握でき、
しっかりとシーズンごとのアイテム構成を組み立てられ、
売れ筋商品を予想できる
見識力のある社員=MDがいれば、
社内にデザイナーが1人もいなくても、
販売商品の詳細な企画(デザイン)を、
上記のような商品企画会社に依頼することで、
ブランド展開(維持)も可能です。
この場合、
デザイナーの人件費が発生しないため、
人件費を大幅に減らせます。
ネットファッション企業の場合、
社内にデザイナーが1人もいない場合が大半です。
ちなみに、商品ページ画像の編集や、
広告バナーの作成・加工業務を担当する
(ウェブ)デザイナーと、
販売商品そのもの企画(デザイン)を手掛ける
(ファッション)デザイナーは、
業務内容が全く異なります。
販売商品の詳細な企画(デザイン)を、
上記のような商品企画会社に依頼することで、
ブランド展開(維持)も可能です。
この場合、
デザイナーの人件費が発生しないため、
人件費を大幅に減らせます。
ネットファッション企業の場合、
社内にデザイナーが1人もいない場合が大半です。
ちなみに、商品ページ画像の編集や、
広告バナーの作成・加工業務を担当する
(ウェブ)デザイナーと、
販売商品そのもの企画(デザイン)を手掛ける
(ファッション)デザイナーは、
業務内容が全く異なります。
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